ピクサー映画が大好きなくま(@kuma_fufu)です!
前回はピザプラネット・トラックについてまとめましたが、今回は『A113』についてまとめていきます。
そもそも『A113』とは、という方向けにも解説していきますので是非とも御覧ください。
ピクサー映画に出てくる『A113』の意味とは
『A113』とはピクサー映画やディズニー映画などに誰にも気づかれないように、さりげなく埋め込まれていることが多く、それ自体が意味を持つことはほとんどありません。
『A113』はピクサー映画やディズニーの映画に関わったアニメーターの多くが学んだカルフォルニア芸術大学(カルアーツ)の教室の番号に由来するものです。
一番初めにこのジョークを使ったのは、後に『Mr.インクレディブル』や『レミーのおいしいレストラン』の監督となるブラッド・バードです。
そして、同じくカルアーツ出身のジョン・ラセターがCCOとして率いるピクサーの長編作品でも見ることができます。
『A113』のような小ネタはイースターエッグと呼ばれ、ピクサー映画にはそれ以外にもいろいろなイースターエッグが盛り込まれており、物語だけでなくそれを探すのもひとつの楽しみでもあります!
ピクサー長編映画の『A113』の登場シーン
『A113』のイースターエッグは、ほぼすべてのピクサー作品で見ることができます。
ピクサー作品に出てくる『A113』についてまとめたので、まだ知らないという方はこの記事を参考にして自分で探してみてください!
トイ・ストーリー(1995年)
トイ・ストーリーは1995年に公開された世界初の長編3DCGアニメーション作品です。
このときの監督であったジョン・ラセターもカルアーツの卒業生であり、ピクサーの第1作目から『A113』を登場させています。
この水色の車はアンディのママのものであり、トイ・ストーリー・シリーズでは度々この車にが映るシーンがあります。
そのすべてのシーンにおいてナンバープレートが確認できるシーンでは、『A113』を見ることができます。
バグズ・ライフ(1998年)
第2作目のバグズ・ライフも監督はジョン・ラセターが務めています。
そして、もちろん『A113』が映るシーンがあります。
主人公のフリックが、仲間を探しに都会に来たシーンでダンボールに『A113-1195』と書かれているのがわかりますね。
では後ろの『1195』の数字には何か意味があるのでしょうか。
実はトイ・ストーリーの公開時期を表していて、1995年11月に公開されたことから、『1195』と後ろに書かれています。
トイ・ストーリー 2(1999年)
トイ・ストーリー2の監督も同じくジョン・ラセターです。
当初、ジョン・ラセターはトイ・ストーリー2に関わってはいなかったのですが、クオリティを危惧しバグズ・ライフを完成させたあとに急遽監督として参加しました。
もちろん、トイ・ストーリー2でも 『A113』が2回出てきます。
トイ・ストーリー1のときと同じように、アンディのママの車のナンバープレートは『A113』です。
これは分かりやすいですが、もう一つの『A113』はかなり難しいです。
実はこのシーンでも『A113』が隠されていますが、この画像からは絶対にわかりません…
なぜなら空港のアナウンスとして音声のみで登場しているものだからです!
英語版では以下のようにアナウンスされています。
“LassetAir Flight A113 now departing to Point Richmond, CA.”
『LassetAir』は、監督であるジョン・ラセターの『Lasseter』からもじっています。自分で確認したいという人は、是非とも英語版で見てみてください。発音は『エー・ワン・サーティーン』ですよ。
ちなみに、同じシーンの日本語吹替版を確認しましたが、『アトランティック航空、811便はまもなく3番ゲートに到着します。』といっているように聞こえました。
モンスターズ・インク(2001年)
実はモンスターズインクには明確な『A113』は見つかっていません。
海外でも『これがA113じゃないか』という投げかけや、『A113を見つけたよ!』と主張している人もいますが、どれもこじつけに見えてしまいました…
ピクサー側が『A113』の正解を教えてくれない限りは、モンスターズインクに限っては一生出てこないのではと思います。
ファインディング・ニモ(2003年)
ファインディング・ニモでも『A113』がしっかりと登場します。
ニモの親であるマーリンが水中カメラで撮影されるシーンです。
カメラの種類は『Sea Meister』でMini Flashがついていて、別装備で『ULTRA』のMega Flashを持っていますね!
調べてみましたが、カメラ関連の文字には特に意味はなさそうです。
Mr.インクレディブル(2004年)
Mr.インクレディブルの監督はブラッド・バードであり、初めて『A113』を使った人です。
ブラッド・バードは元々ワーナー・ブラザースでアニメーションを作っていましたが、Mr.インクレディブルの監督をやるためにピクサーに入社しました。外から来た人を監督に迎え入れるのが、ピクサーにとってこの作品が初めてであり、周囲のピクサー社員に多大な影響を与えました。
そして、Mr.インクレディブルでの『A113』は2回登場しており、いずれもトリッキーです。
このシーンでも『A113』が出てきますが、トイストーリー2のように音声のみです。
Mr.インクレディブルを捕まえるために、ミラージュが『依頼内容を説明するからA113会議室に来るように』とMr.インクレディブルに嘘を伝えています。
このシーンでも『A113』がでてきますが、ちょっとトリッキーな形になってます。
このシーンでは、管理パネルの監獄レベル『A1』の『13番目』の官房にMr.インクレディブルが捕まっていることを示していて、A1と13を組み合わせることで表現しています。
カーズ(2006年)
カーズでの『A113』は特にひねりはなく、普通にわかるように登場しています。
こちらは列車のフロント部分に『A113』を表示させています。
もうひとつは、メーターの後ろのナンバープレートが『A113』です。
トイ・ストーリーのアンディのままの車と同様、メーターのナンバープレートもカーズ・シリーズ通して同じ『A113』です。
レミーのおいしいレストラン(2007年)
レミーのおいしいレストランでは、2回『A113』が登場しています。
1つ目は、ネズミ仲間である体の大きいギットの耳についているタグです。どこかの研究所でタグを付けられて、そこから逃げ出してきたんでしょうか。
もうひとつは、リングイニのアパートで映るテレビの映像からです。本当に一瞬なので、中々気づかないですね。
ウォーリー(2008年)
ウォーリーでは物語上で初めて『A113』が意味を持ちます。
アクシオム艦隊の自動操縦装置であるオートの極秘任務のコードネームが『A113』になり、重要な意味を持っています。
ここまで堂々と『A113』が登場しているのは珍しいです。
カールじいさんの空飛ぶ家(2009年)
カールじいさんの空飛ぶ家でも登場しています。
カールじいさんが訴えられたときの法廷の番号が『A113』になっています。
トイ・ストーリー 3(2010年)
トイ・ストーリー3でも1,2と同様にアンディのママの車のナンバープレートで出てきます。
ただ、車自体は変わっていますね。車は買い替えてもナンバープレートは変えなかったのでしょう。
カーズ2(2011年)
カーズシリーズの第2作目であるカーズ2にももちろん『A113』が出てきます。
前作同様メーターの後ろのナンバープレートは『A113』です。前作より比較的分かりやすいシーンが多く見られました!
2つ目はジェット機のシドレーの尾部に描かれています。
3つ目は、エンジンの映像を映し出しているシーンの左下に出てきます。
メリダとおそろしの森(2012年)
日本ではあまり振るわなかったメリダとおそろしの森です。
この作品の『A113』は、ピクサー映画の中でも最大級に見つけづらいです…
このシーンに実は『A113』が出てくるのですがわかりますか?わかりませんよね。
本当に一瞬ですし、暗くてとても確認しづらいです。
実はここです。ただ、『A113』ではなくひとひねり加えられています。
ローマ数字で『ACXⅢ』書いてあり、Cはローマ数字で100を表し、Xはローマ数字で10を表しています。
うーん、難しいですね!
モンスターズ・ユニバーシティ(2013年)
モンスターズインクの続編であるモンスターズ・ユニバーシティでは、サリーの初登場シーンで出てきます。
教室の扉に書かれていて、教室番号が『A113』であることがわかりますね。
インサイド・ヘッド(2015年)
インサイド・ヘッドの主人公ライリーの嫌いなものといえばピーマンですが、あくまで日本語版での設定であり、字幕版では嫌いなものはブロッコリーとされています。
これはアメリカと日本の子供の嫌いなものの上位が異なることに由来します。
話がそれましたが、肝心の『A113』は壁のグラフィティとして描かれています。
アーロと少年(2015年)
アーロと少年はピザプラネット・トラックも難しかったですが、『A113』も難しいです。ピザプラネット・トラックほどではないですが…w
このシーンに『A113』が隠されています。
今回は音声のみとかではなく、画面にちゃんと描かれています。ちゃんとかどうかは微妙ですが…
木の柵が不自然にちょっと曲がっているのがあり、そこが『A113』を表しています!文明が発展していない世界観では登場させるのも一苦労ですね!
ファインディング・ドリー(2016年)
ファインディング・ニモの続編であるファインディング・ドリーは2016年夏に公開されました。同年の『君の名は』・『シン・ゴジラ』に隠れておりますが、ピクサー映画の中では興行収入1位(日本内)であり大人気作品です。
本作の中では、『A113』は2回登場します。
あしかのフルーク(大きい方)&ラダー(小さい方)の尾ひれにタグが付いており、ラダーには『A1』、フルークには『13』と表記されています。併せて『A113』ですね!
もう一つはトラックのナンバープレートで『CALA113』と表記されています。
カーズ/クロスロード(2017年)
カーズシリーズの第3作目であるカーズクロスロードでも、メーターのナンバープレートの『A113』は健在です。 (メーターのA113は割愛。)
それ以外には一箇所登場します。
スターリングのオフィスの自動ドアに書かれていました。
リメンバー・ミー(2017年)
リメンバー・ミーでは2箇所で『A113』が出てきます。
1つ目はエルネスト・デラクルスアルバムの1つに描かれています。ほんとに一瞬です。
もう一つは『苦情の相談所』の部屋番号になります。
インクレディブル・ファミリー(2018年)
インクレディブル・ファミリーでは、複数回に渡り色んな場所で『A113』が出てきます。
フロゾンがアンダーマイナーとの戦いの後に警察から逃げるシーンのゴミ箱の横に出てきました。
こんなところにもA113が!!(゚∀゚)
国際スーパーヒーロー協定へのサインの際に、右上にちらっと記載されています。
映画館にも出てきましたね。
まとめ
ピクサー映画のイースターエッグである『A113』をまとめていきましたが、いかがでしたでしょうか。
知っているものもあれば、そんなところに存在するのと驚くようなところにもあったと思います!
もし映画をまだ見たことがないという方は、ディズニーデラックスかU-Nextで是非とも全作品みてください!